院長メッセージ 病院案内

当院は2016年10月に新築移転後、2年が経過しました。

①集学的がん治療の構築②高度急性期医療の推進③救急医療体制の充実をコンセプトに療養環境の改善、最新の医用機器の導入など整備して参りました。

当院の院内がん登録は2007年より開始し、2012年以降毎年1,000例前後の登録数を推移しています。当院における部位別登録数の推移- 男女計での上位5部位は、大腸(結腸・直腸)、乳房、肺、血液腫瘍、前立腺であり、女性計では全体の半数に近い42%を乳房が占めています。

症例区分別登録数と登録割合をみると、自施設治療を各施設で実施した割合の合計が全国平均で86.8%、沖縄県18施設では81.6%、当院は90.6%であり、当院における集学的治療の実施をお示ししています。さらに、二次保健医療圏別登録数と登録割合では、中部保健医療圏の登録割合が2015年の91.8%から2016年には94.2%へと増加しています。

近年、当院の取り組みとしまして、2017年3月に放射線治療システム(バリアン社製TrueBeam)による放射線治療を開始しました。また、2018年8月、ロボット支援手術(ダ・ヴィンチXi)による泌尿器科領域(前立腺癌)に加え、11月には呼吸器外科領域(縦隔腫瘍、肺癌)を開始し、今後は消化器外科領域にも取り組んでいきます。

2018年12月には初めて緩和ケア講習会を院内で開催し、現在、緩和医療専門医・緩和ケア認定看護師・がん認定薬剤師を中心とした緩和ケアチームにて病棟ラウンドやケースカンファレンスを実施し、緩和ケアの取り組みを強化しています。

今後も引き続き、敬愛会理念の一つである「良質な医療を地域に提供」に基づき、地域医療の推進及びがん治療の総合力を高めていけるよう努めて参ります。

社会医療法人敬愛会 中頭病院
病院長 下地 勉

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